2024-03-26から1日間の記事一覧

▼『残像に口紅を』筒井康隆

「あ」が使えなくなると,「愛」も「あなた」も消えてしまった.世界からひとつ,またひとつと,ことばが消えてゆく.愛するものを失うことは,とても哀しい‥‥言語が消滅するなかで,執筆し,飲食し,講演し,交情する小説家を描き,その後の著者自身の断筆…